この数か月で、状況は目まぐるしく変化している。 私はこの子の正体を突き止めつつあった。 ゼロヴァースは、いわば「テラフォーミング端末」だ。 この子は活動エネルギーを星から吸い上げ、自らを成長させると共に、体内で未知のエネルギーへ変換する。 そのエネルギーは「あらゆる物質を特定の物質に置換する」性質を持ち 置換後の物質は、ゼロヴァースの体組織と酷似している。 つまり、星を喰らって星を造り替え、そうして殖えるのだ。 心など不要な、機械的で完成された生命体。 ……そうであれば、良かったのに。 今や巨躯となったこの子は、脳内に直接響くような、未知の手法で 私に語りかけてくるようになった。 ……たどたどしい、我々の言語を使って。 この子に害意はない。 ……では如何にすれば、共存できる? 上層部に知られれば、抹殺か、兵器への転用か…… 碌な話にはならないだろう。 ……私が、道を見つけねばならないのだ。