人間という生き物は、やはり異常だ。 一言で表すなら、「貪欲」。 彼らは満足しない。止まることを知らない。 個体差は激しいけれど…… 総体としては常に「上」を、「次」を。 目指しては突き進んでいく。 ボクがこの島に居ついてからわずか数百年で 彼らはこの星で最も優れた文明を築き上げた。 あの大樹……「世界樹」と呼ばれていたっけ。 アレの恩恵を大いに与ったとはいえ やはり尋常ではない成長速度だ。 そしてボクは、そんな彼らが好きだ。見ていて退屈しない。 最近は、遥か宙の彼方から落ちてきた生命について 総力を挙げて研究してるらしい。 なんだか楽しそうだし、ボクも顔を出してみようかな。 ボクは人間から見たら、完全に逸脱した存在だ。 だから、あまり関わりすぎないよう、自分を律してきた。 過ぎた力は、容易に世界の調和を崩してしまうから。 ……けどまぁ、もういいでしょ! 世界樹だって、完全に過ぎた力だし。 関わりはするけど、この身に宿る力は振るわない。 うん、これでいこう!